二次元限界同人女がKポップにハマった話

これは朝7時に国際展示場に降り立ち、そこから3時間並んで神絵師の薄くて高い本を全力で買い占めに行く生活を送っていたのに、なぜか今はカラオケで韓国グループの円盤を見ながらペンラを降りまくっている限界同人腐女子の話です
昨日ある超特急にハマったお姉さんのブログをみて、触発されて軽率に書いてみました。

※この日記はガチガチの腐女子が書いています。


全ての事の発端は4月。

「これヤバイから見て」

唐突に送られてきた10年来の友人からのLINE。彼女は当時根っからのジャニオタで、かの有名なHey!Say!JUMPの山田涼介に狂ってたけど、今まで自分に一切布教してきたことはなかったので
「なんで今更?」などと思いながらトーク画面を開いた。


そこには案の定YouTubeのリンクが貼られてた。でもここで違和感。
まずもって髪が黒くない。サムネでこちらを振り返る青年の髪色は、すごく綺麗な、青。

「んん?ジャニーズ…?じゃない?」

なんなんだ、と思いながらリンクをタップしたのがいけなかった。


派手なピンク髪のお姉さんがロリポップを舐めながら登場し、映画館の受付のシャッターを閉めたところから始まる洋楽のようなMV。次の瞬間、画面が切り替わり、彼らが姿を現した。
Kオタならここで大体なんのMVを見たのかわかるかもしれないけど、そう、私が見たのはあのBTS」のMV、「boy with love」だった。

BTS (방탄소년단) '작은 것들을 위한 시 (Boy With Luv) feat. Halsey' Official MV



boy with love(以下bwl)を見て正直最初に思ったことは、

「彼らがあの、防弾少年団?」

だった。
私は小学校高学年~中学終わりまで金曜20時になればテレビの前を陣取りMステをかかさず見るような子供だったわけだけど、そこで当時チラチラ流れていた防弾少年団のイメージと、そのMVのなかで楽しそうに動き回る彼らはあまりに違っていた。私がテレビ広告で見ていた時代の彼らはいわゆるバチバチの時代、というやつでfire、run、savemeのように花樣年華まっただなか、アイラインで目を全て囲むメイクが韓国の主流とされていた時代の彼らで、彼らをそのイメージで固定していた私にはすさまじい驚きと衝撃だった。


「かっ顔がいい………………………」

時刻は平日の22時30分。彼らに瞬く間に魅せられてしまった私は自動再生のされるがままにDNA、血汗涙、euphoria、IDOLなど近年のものやヒットチャートのMVをただひたすら食い入るように見ていった。

その当時のツイートがこれ。

f:id:bmetdiscine:20190917091858j:plain

すごい動揺してんじゃん。落ち着けよ。
そう、ここまでちょこちょこ登場してきたかの「青髪の人」はBTSきってのビジュアル担当かつ初見をことごとくkillして沼にぶち落としていくVことキムテヒョンだったわけだけど、案の定私も沼にぶち落ちた。華麗に落ちた。よくわからずとりあえずぐちゃぐちゃの感情でウィキぺディアを調べて彼の名前がVということを知った。ウィキぺディアありがとう。(ちなみにこの時点ではV以外の名前は把握していなかったし顔もうろ覚えだった)


そうして韓国グループに人生初の沼ポチャをしたわけだけど、正直ここまではまだ全然マシだった。この段階での私のハマり度は、例えるとバラエティー広告で吉沢亮が出ることを知り、
「おっあの人顔いいよな時間あるし見てみるか!」といった具合の
「余裕があるときになんとなく好きだから見てみる」
ようなフラットなかんじだったから。
だけど、ここからの周りの整いすぎた環境が問題だった。


まず、その当時の私はまだまだ二次元でオタクをやっていた。3月中旬にも東京ビッグサイトに出向き同人誌をかかえて広い会場内を走り回り、仲のいいフォロワーと出会い厨をし、差し入れを渡してキャッキャうふふしてた。
絵も結構かいていたので、

「オデ、ソノウチ本、コノ、ジャンルデダス…オデ、イベント、デル…」

など思ってた。
当然アカウントも同ジャンル同カプの人達と繋がっていたわけだけど、私が仲のよかったフォロワーには何故かKオタが多かった
スカイプやリプライで多くの画像や情報を得られる環境にいたし、実際得てた。わからない呼称(クオズ、ヤンコチ組)やCD形態、ライブ情報などTwitter

「これなんですか?」

などと聞こうものなら即座に2,3件のリプライが付き、丁寧な解説を送ってきてくれた。全員そこそこ年期の入ったオタクなはずだけど、全員死ぬほど情弱新規に優しかった。Kポ界隈あったかかった………。福利厚生アフターケアがすぎる。デビューして6年目なのに、こんなにわかを歓迎してくれて泣きそうだよ………


そんなこんなでゆるゆるはまっていたところ、あっという間にに季節は過ぎ、7月。かの友人からも日々YouTubeのリンクが送られてきていたためか、その時には全員の名前やパート、彼らが普段は本名で呼びあうことや実は年が離れていること、振り付けから作曲、プロデュースまで全部自分たちでやっていること、メンバーが本当に仲がいいことなど様々な知識をゲットしていた。彼らのTwitterフォロワー数が2000万を越えていることを知って、あらためて規模の大きさに驚いたりもした。


そして7月中旬。何故かこの日を境に自分の画像フォルダが火を吹いているんだけど、思い返してみたところ、わかった。理由。

ライブ円盤を見たんだ。



その日の午後、私は友人と予約していたカラオケルームに向かい、巨大スクリーンを前に「死ぬんか?」などなど言いながら友人が持ってきたdvdを再生したわけだけど、このDVDが最大の要因だった。

何万人という観客たちのなか、大きな会場の中心の小さなステージで踊り歌う7人はとても力強く綺麗で輝いていた。ずっと口と目があきっぱなしで終わる頃には顔が死んだ。喉も死んだ。きちんと歌を歌いながら長く締まった四肢をフルで使い常に笑顔で踊る彼らはまさに「プロ」だったし、こんな世界もあったのかとただ圧倒された。
このとき見たのは2017年の「wings」ツアーだったんだけど、本当にチョイスが天才だと思う。友人ありがとう。今ならわかる、あかんやつや。


そしてここでもう一つ重大な転機。

今までは初期の衝撃も相まってVことキムテヒョン(以下テテ)にぶちはまっていたし、友人がチョン・ジョングク(以下グク)推しだったのもあって二人に特化した画像や動画を漁っていたから他のメンバーに正直気を配りきれずにいたわけだけど、全員等しく平等に抜かれるライブ円盤をみて、一人のラップラインに釘付けになった。
彼はBTSのなかでは174cmと少し小柄で、目立つ立ち位置にあまりいるわけではないんだけど、とにかくラップで落ちた。華奢な脚と驚くほど白い肌、透き通る金髪、といった見た目から発せられるバチバチのラップとラップが始まった瞬間覚醒する姿にもれなく死んだ。ギャップオタクは死んだ。
終わった直後の記憶はあまりないけど、多分

「テテもあかんほどあかんかったけど………あの………ユンギ………ユンギ………えっなに………?ユンギ………」

みたいな感じだったと思う。落ち着け。
f:id:bmetdiscine:20190917103442j:plain

そんなこんなでここからは速かった。坂を転がる石のように落ちた。とりあえずよくわからないままにTSUTAYAに行きCDを片っ端から借り、最新2作ほど置いてなかったものはとりあえずネットでポチった。衝動でkポ垢も作りマスターさんなどという存在をしりつつ、またファンアートに関して寛容なジャンルということを知り大歓喜した。もともと自分も絵を描く側の人間だったので、今も狂ったようにファンアートを描いているわけだけど、正直なんてオタクに優しいジャンルなんだ……と枕を濡らした日も0じゃない。ありがとう韓国


ちょっと話脱線するけど、本当に二次元オタクから三次元オタクになってびっくりしたのは供給の多さ。いや…一秒一秒すべてが新規絵なんてある?ないよ?今までよく5,6枚の立ち絵で精神保ってきたな…ってくらい供給がやばい。過多。あとライブ映像だったり写真がとにかく多い。私はアニメとは別に、バンドが昔から好きで今も月一でライブに行ったりしてるんだけど、彼らのライブ映像って本当に円盤以外で見られないんだよね…だからあんなほいほい公式からライブ映像がでたりしまいにはファンカメがでたりしてbighit倒産しない?って思ってる。すごい。ありがとうございます。


彼らのツアーの舞台裏が映画化されると聞いてわざわざ電車で片道1時間半かけ唯一上映されていた映画館に一人で行き人生初ソロプレイもキメたし10月頭に出る円盤も脊髄で予約したためか、なぜか初回限定版Blu-rayが予約済みになってた。でも円盤二枚二公演分+バクステで9000円なら安い気がする。後悔はしてない。




現在は10月終わりのソウルコンのライビュ当落を毎日切に願いつつ3月の推しの誕生日(本国や新大久保ではファンによって駅の広告やビルの壁に誕生日を祝う写真の掲示、カフェなどが展開される)にどうにか渡韓できないか模索してる。ついでにファンミーティングに当たらないかと神に祈ってる。タルバンという彼らの番組を見ながら、当然ガチガチの韓国語で話していく為、初めて他国の言語を進んで勉強したいと思ったし、理系なのを全力で後悔した。文転したい。最近やっとサランヘヨを覚えた。


まさか腐女子歴6年超のただのオタクが三次元のアイドル(厳密にいうと彼らはアイドルではないのかもしれないが、あえて呼称する)にハマる日がくるとは思っていなかった…

「三次元はハマるきがしないな!」などと豪語してた1年前の自分をタコ殴りにしたい。

ハマってんぞ。めちゃくちゃ。なんなら推しと同じ数ピアス開けようとして友人に若干引かれたぞ。


彼らにハマって毎日が楽しいし、どんなに心が死んでもfireを聴きながら

「灰にしな~~~!」

などと歌ってれば元気になれる。優しい世界。
年齢が開いていながら、常に仲がよくわちゃわちゃしている動画をみてたら涙が出てくるようになってきた。涙腺がヤバイ。マジで。ソロ曲聞くたびに泣く。泣いてる。

[MV] BTS(방탄소년단) _ FIRE (불타오르네)




気づいたら落ちる。沼にいる。

6月のmusic dayを見て、キムテヒョンの顔の良さに当てられたお姉さん、体育祭でbwlを躍り「あれ、この曲いい」と思ったJKさん、音楽配信アプリで常にランキングに上がるBTSのアルバムがちょっと気になったそこのあなた。一回YouTubeTwitterで「BTS」って検索してみてください。マジで沼はすぐそこです。
本格的にハマって2ヶ月くらいしか経っていない情弱オタクだけど、彼らの存在がこんなに自分の部分を占めるのかとめちゃくちゃ驚いてる…1日暇があれば彼らのこと考えてる…怖
友人、あのときbwlのMV送ってくれてありがとう。最近オタクっぷりが大々的に露出して引かれてる気がするけどごめんな………


以上、限界同人女がKポップにハマった話でした!